平成の30年を、幾つかのマンガ作品を通して振り返る

平成の30年も終わって、4年目を迎えました。令和4年には、世界で新たな戦争が始まってしまい遠い国のこととは言え心が痛みます。
これからどんな未来が生まれていくのか、不安にもなります。そこで、改めてではありますが、平成の30年の振り返りをここにしたためておくことにしました。

平成の終わりにもずいぶんいろいろなまとめ方がされていたものですが、曰く、デバイスが大きく変遷した30年だった。確かに、2008年のiPhone発表(日本国内)に至るまでとその後もデバイスを巡って大きなドラマがありました。あるいは、数度の震災など自然災害が語られるものもありましたし、またはベルリンの壁崩壊から湾岸戦争、9.11同時多発テロから近年のISISの活動まで。

そこで、決して短くない30年をどう語ろうか、考えた結果、「働き方」を捉える視点から幾つかのマンガ作品を取り上げて振り返っていく試みをしてみました。

1989年(平成元年)11月 ベルリンの壁崩壊
1991年(平成3年)1月 湾岸戦争
1993年(平成5年)8月 非自民・細川内閣誕生
1994年(平成6年)6月 村山内閣誕生
1995年(平成7年)1月 阪神大震災
1995年(平成7年)3月 地下鉄サリン事件
1997年(平成9年)11月 山一證券自主廃業
2001年(平成13年)9月 同時多発テロ
2002年(平成14年)5月 日韓ワールドカップ
2003年(平成15年)3月 イラク戦争
2008年(平成20年)9月 リーマンショック
2009年(平成21年)8月 民主党政権、鳩山内閣
2011年(平成23年)3月 東日本大震災
2012年(平成24年)12月 第2次安倍内閣
2016年(平成28年)11月 トランプ政権

https://www.asahi.com/special/timeline/heisei/

平成と同時に誕生した時代を代表する作品は、ひたすら暑苦しいマンガ『宮本から君へ』

– 宮本から君へ
1990年~1994年 『週刊モーニング』

作品紹介:2009年の復刊の際に帯に冠していたキャッチコピーは「バブル期の日本で最も嫌われたマンガ」。
大学を卒業して都内の文具メーカー・マルキタの営業マンになった宮本浩を主人公とする青春もの、と一言で説明できますが。荒唐無稽でもなく、清々しさも感じられず、むしろ暑苦しく汗臭い作品で、「実際にこんなやつがいたら迷惑だよな」という反応がフツーの社会人なら当然となるように描かれています。
全体のストーリーは、概ね3部に分かれます。1部が、主人公が朝の通勤電車で一目惚れをしてその女性との恋バナ。2部が、営業のライバルが登場しコンペなどを通じて、営業職としての成長(?)を追いかける物語。3部が、1部での女性との別れの後に出会った女性とその女性と取引先関係者との間に生じた事件が物語の中心となるもの。

主人公は、いわゆる「中二病」のまま営業職に就いています。そもそも営業などできるわけがない、とも言える。実際にストーリーの中で何度も「お前、営業やめろ」と周囲から言われます。社会人になるということの本質は、人の気持ちを慮ること、思いやりを持つこと、気を使うことを学んでいくということでもあります。主人公は極めて不器用に、そうした洗礼を浴びていくのですが、彼の周囲は時に振り回され、あるいは彼に同化し同じ熱を持ってコトに挑み惨敗します。カタルシスとは無縁の物語でもあるので、「嫌われる」という評価になったのでしょう。が、もちろん、一方で当時も熱狂的なファンが存在していたのも事実です。

ところで、昨年は、このマンガがドラマ化されています。
20年以上たって、大きな支持を集めているというのも不思議な感覚ではありましたが、作者がなるほどという見解を示していました。


──ドラマの『宮本』は、今の若い人にはどう見えていると思いますか?

「自分の自意識の暴走が嫌だ」と言いながら、自意識モンスターみたいな宮本を描いていたんだけど、もし今の若い子がドラマで宮本を見て、当時よりも受け入れやすくなってるんだとしたら、「あっ、やっぱり」って思う。

──「やっぱり」というのは?

要するに、SNSをやっていることで、自意識が暴走してるやつが増えてるんだろうなと。連載当時に嫌がってたやつは、その自意識を見たくないというのがあったと思うんだけど、もし今宮本を見て「わかる」という感覚の人が増えてるとしたら、それは世の中全体が自意識に振り回されているからだと思う。

女性編集者が前線で活躍する『働きマン』〜働く女性が当たり前になる

– 働きマン
2004年~『週刊モーニング』
次は、週刊誌編集部を舞台に女性編集者が登場するマンガ。

作品紹介:
松方弘子は28歳で独身。そして、週刊『JIDAI』編集部の女性編集者である。弘子は編集長・上司・同僚たちと一緒に右往左往しながらも良い雑誌を作るために日夜奮闘する。寝食を忘れ、恋人との逢瀬もままならず、ジレンマに悩み、誰かとぶつかり…。それでもいい仕事をするために、弘子は職場で、取材で、そして自宅で、「働きマン」になる。

一所懸命に働く人に、男も女も関係ない。弘子や彼女に関わる人々を通して「仕事とは」、「働くとは」をテーマに描いた漫画である。

「女性が働く姿」を主題にした作品は、これに限らず既にたくさんありましたが、シングルマザーを多少悲観的に描いたり、そもそもレアケースであることを前提に描かれたり(これは、そうでなければ売れなかったからでもあるでしょう)積極的な視点では作品化されていなかったのではないでしょうか。

2000年頃から女性就業率が高まっていったのですが、このマンガは2004年の連載開始でした。

登場人物それぞれを主役に各話のストーリーが描かれているのですが、個人的に愛着があるのは「いつか勝負をかけるぞマン」(第20話)の新人・田中。
彼はちゃんとウラのとれてないスクープを認めてもらえず、編集デスクに「リスキーなことやんなきゃ紙面なんてあたらしくなんないっすよ」と怒鳴りちらすのですが、そもそもそのネタはガセで編集部の皆に呆れられ、あだ名を「リスキー」を命名されます。こういう熱さはわかりやすい。さっきの、宮本との熱さの違いを感じてほしいところです。

ちなみに、このマンガもドラマ化されています。2015年にはアニメも制作されています。

『サラリーマン金太郎』は日本を代表する平成の会社員マンガと言って良い

1994年〜 週刊ヤングジャンプ

サラリーマンマンガを取り上げると決めた時に、この作品ともう一つは外しようがないなと思えたそのまず1つ目を取り上げましょう。

何度もドラマ化されていますし、認知度も上記2つと比べると遥かに高いでしょうから、作品紹介は割愛します。このマンガについては、個人的によく覚えていることがあってそれを紹介しておきます。この作品が書かれる前に、作者・本宮ひろ志氏は『雲にのる』という作品を書いていて、これが仏教の曼荼羅を舞台に少年が(戦いながら)成長していくというストーリーでこの作品の作者インタビューで「もともと、一人の男が一介のヒラから社長にまで上り詰めていく物語を書きたかった」と語っていました。その後、この『サラリーマン金太郎』というマンガが大ヒットしたのでとてもよく覚えています。

このマンガでの一番のトピックは、金太郎が入社式だったか入社後のオリエンテーションだったかで「会社と・・・・・・恋愛をしたい」というセリフが生まれたことではないかと思っています。

・会社とは
・仕事をするとは
・生きていくということは

作者は、実直にその問いに向き合い答えを出したのではなかったか、と思えました。個人的にも、当時素直にすごいセリフだな、と感嘆したことをよく覚えています。

ちなみに、金太郎から学ぶ名言集みたいなコンテンツもインターネット上にはたくさんありました。

少し視点を変えて、選んでみた『OL進化論』と

– OL進化論
1989年50号より連載中。『週刊モーニング』

作品紹介:
なんと昨年、2018年第19号で、連載1300回を達成したそうです。本記事の趣旨に沿えば、例えばこの作品を取り上げるだけで世相も社会も振り返ることができそうです。
この作品は、ストーリーマンガではなく4コマ連載ですが、そもそもOLの生態を通して社会を活写するスタイルのマンガですので、連載当初のバブルな雰囲気からすぐにバブル崩壊後のサラリーマン悲哀のような内容に遷移しています。
もちろん、メインキャラクターたちの快活さを活かして深刻ぶることなく世相をあっけらかんとしたエンターテイメントに昇華させているところがこの長寿マンガの秘密なのでしょう。

– 俺はまだ本気出してないだけ
2012年 『月刊IKKI

作品紹介:
大黒シズオ、42歳。バツイチで子持ち。「本当の自分を探す」と勢いで会社を辞めるも朝からゲームばかり。父親には毎日怒鳴られ、高校生の娘に借金し、バイト先ではミス連発。そんなある日、突然「俺、マンガ家になるわ」と」宣言。根拠のない自信をもとに出版社に持ち込みを続け、編集者に励まされつつ雑誌掲載を目指す日々。

第1巻には、「生きる」のエピソードがあるのですが、その際シズオが語る『自分の歳、3で割ってみな』はとてもおもしろいのでそれを紹介してきます。

人生を24時間に例えると、自分の年齢を3で割るとその人が「いま何時にいるか」がわかる』ということ。
シズオは助けた女の子に言います。
「24歳なら朝8時だろ。まだこれからじゃないか」
18歳なら朝6時なので「まだ始まってもいねえよ」と言ってしまえるわけですね。

さて、そういうシズオはマンガ家になれるかどうかは実際に確認していただくとして、
このマンガの背景には、深刻な社会問題も控えています。
バブル崩壊後の’93~’05年の就職氷河期に社会に放り出され、その後のキャリア形成期にデフレとなり、給料が上がらないまま36~48歳の中年になってしまった一定数の人たち。ロスジェネ世代と呼ばれますが、2017年の35~44歳のロスジェネ世代の非正規の人数は372万人に及び、15年前に比べてなんと100万人もの増加です。さらに、40代全体の未婚率を見てみると、40代前半で24.6%・40代後半で21.0%となっており、およそ4~5人に1人が未婚です。これは、そのまま孤独死予備軍の数字でもあります。

最後に。左利きのエレン

2016年〜 『cakes』
2017年〜 『少年ジャンプ+』

最後に取り上げるのは、編集部の女子に教えてもらった極めてユニークな作品。まず、初出連載がWebメディアであった点。ぼくも、Kindleとcakesで読みました。

作品紹介:
大手広告代理店に勤める駆け出しクリエイター・朝倉光一を軸に、広告の仕事や周りの人間関係の模様を描いていく作品。
時間の流れが生きつ戻りつしながら、ストーリーが進みますが、大雑把には主人公・光一の美大受験→美大時代→広告代理店とデザインの世界で生きていく中での挫折と成長が描かれます。ちなみに、タイトルの「左ききのエレン」は光一が高校の頃に出会った天才的な躍動感ある絵を描く女の子のことで、彼女ももちろん物語のキーパーソンです。

ー天才になれなかったすべての人へー

このマンガのキャッチコピーです。キャッチコピーというか、中扉に配置されているので、テーマと言ってよいのでしょう。

「才能とはなにか」
「自分の限界とどう向き合うか」
「天才を前にどう行動すべきか」
など、物語を中で何度も同様の問が語られ、悩む光一の姿を通して読者にその回答の一部を示していく構造になっています。
「凡人」VS「天才」
特に前半では、主人公であり、才能を求め努力を続ける凡人・朝倉光一、そして絵を書くための手を持った天才・山岸エレンの2人の対比が鮮やかです。

正直なところ、人生後半にかかっているぼく自身はあまり「天才性」みたいなところはストレートに反応できませんが、それでもいくつか非常に印象的なシーンやセリフがあります。

「才能の本質ってなにか」
こう教授が語る場面があります。

「集中力の質」がその答えだと語ります。

1)集中力の長さ・・・集中力の継続可能時間。

2)集中力の深さ・・・集中力の深度、耐久度。

3)集中力の早さ・・・集中深度が深まる速度。

「長さ」「深さ」「早さ」の掛け算で、その天才性が評価できるという考え方は新鮮でした。「これ、使えるじゃん」とすぐに思いました。

また、物語の序盤、「オレは…オレの事ばっかりだ…」は、新入社員ばかりでなく多くの社会人(サラリーマン)に共通の失態であるとも言えるのではないかと考えながら、とても印象的でした。このマンガがまさにここから始まる物語であることも重要だったのではないかと思います。

「オレのことばっかり」という言葉と、冒頭に取り上げた宮本との同質性に注目したくなりました。

今回取り上げている作品群の中で、ダントツに年代が若いのですが、登場人物が働いているのは広告代理店です。広告産業を少し振り返っておきましょう。
平成30年は、インターネットの進化の推移でもあります。
インターネットの一般化は1995年です。2006年にはMixiが上場し、TwitterやFacebookが登場しています。Youtubeの登場はその前年です。2007年にiPhoneが発表され、それまでとインターネットの使われ方に変化が現れます。
日本では、インターネット普及率が半数を超えたのが2001年統計からで、97年までは10%に満たない状況でした。2018年は約86%になります。
一方、紙メディアの代表として新聞購読者数を確認してみると、1987年にピークを迎えて以降減り続けています。2017年以降は1.0(1956年を基準とした値)を下回っています。
TV視聴率も、出版物売上も同様にピーク減しています。

そんな背景はもちろん、物語の中でも語られ、広告の提案にバイラルキャンペーンが活用されたり、Web動画キャンペーン当たり前で話が進んだり、広告マーケットの変化も描かれています。

やはり外しちゃいけないと思う、課長・島耕作

1983年から1992年まで掲載 週刊モーニング

さて、トリです。言わずとしれた島耕作シリーズ。
さて、広告という話題からつないでいきましょう。

島耕作シリーズには、屋外広告を取り上げるエピソードが幾つかありますが、言ってみれば完全に昭和の物語になってしまっている印象です。

屋外広告の広告効果についての解説が、ディレクターを通して『左利きのエレン』で試みられていますが、島耕作シリーズで同じ話題で議論させてみたいものです。ちなみに、島耕作が働く「初芝電気」はパナソニック(旧社名:松下電器)が舞台です。この名前そのものは「東芝」から連想されているでしょうが、作者の弘兼氏が松下電器の社員であったこともよく知られている事実です。

島耕作は、やがて会長にまで上り詰めることを現在の読者である我々は知っていますが、彼はさまざまな苦難・困難を周囲の人たちの助けを借りてうまく解決してきました。そのスマートさは「現実離れ」していて、少なからず反発も招いていますが、それでも島耕作シリーズは国民的サラリーマンマンガであると言って良いでしょう。なぜそこまで多くの人たちにこのキャラクターは愛されたのか? 

最初に取り上げた『宮本から君へ』は、まさにこの島耕作のアンチテーゼとして書かれたそうです。作者がそのように発言もしていますし、実際に当時からそのように読まれていました。
宮本浩は暑苦しいけれども、島耕作はさわやかに問題解決できる。
宮本浩はリアルっぽくって嫌悪を呼ぶけれども、島耕作はそもそもファンタジーとして理解される。

当時、評論家の佐高信がその著作で、『宮本から君へ』と『課長・島耕作』を取り上げて、前著のリアルさと比べて島耕作の荒唐無稽は脳みそが腐る云々という吐き捨て方をしていましたが、そもそもそれぞれの作者がそのような狙いで書いてるものなので、乱暴な言葉は的を得てはいませんが、島耕作にはリアルはないのは同感でもありました。

同様に社長にまでなる金太郎と比べて、島耕作の成したことを振り返ってみると、金太郎ほど荒唐無稽でもないけれども、そもそも周囲の誰かの助けが解決のきっかけとなるので、「島耕作の力じゃないじゃん」ということがあまりに多いのではという疑問も湧いてきます。

もう少し、物語を確認しましょう。
主人公を引き立てるために、今野という悪役キャラが登場するのですが、これが典型的な雑魚キャラでもあります。が、同時に一人の社会人として読み直すと物悲しいキャラクターでもあります。登場人物でもうひとり重要なのは、社長になる中澤部長。この中澤部長は島耕作以上に読者から愛されてるキャラクターではないでしょうか。ぼく個人も、誰か一人選べと言われれば彼を選びます。大組織の中の「一匹狼」として設定され、取締役末席から35人のごぼう抜きで社長に指名されるわけですが、社長に指名される際に前任大泉社長から諭されるセリフも印象的でした。

大泉が「その背広はいくらした?」と聞きます。
中沢は「デパートの既製品売り場で・・・10万円前後・・・」
というと、
「明日にでも銀座の一流店を紹介する せめて100万円くらいのスーツを着てくれ。」と大泉が言い、自分の腕時計を外して中澤にプレゼントする。

すると、中沢は
「お言葉ですが大泉社長、私はそういう形で社長としても風格を付けようとは思いません。」
と応える。

すると同席していた木野会長が
「これからは世界が舞台だ。キミの高潔な考え方は残念ながら世界の社交界では通用しない。握手をする際の手元も見られる。・・・相手に甘く見られるぞ、甘く見られるというより困惑させることにもなる・・・。」

大泉も「・・・これからは キミはキミであると同時にハツシバそのものでもあるんだ。」

と話す場面です。

100万円という金額はともかく、身だしなみ、外見はやはり重要です。第一印象で、商談の何割かは決まるみたいな講釈も、インターネット時代になったとしてもなくなりません。
しかし、
ここに、社会人として生きていく真実が集約されているのでは、と思うのです。また、それは時代が変わろうとも、我々人間社会のルールが変わらない限り、これからも変わりえないヒミツなのではないかと。

まとめに代えて

佐野元春が「つまらない大人にはなりたくない」(ガラスのジェネレーション)と歌い、尾崎豊は「早く自由になりたかった」(卒業)と叫んでいた。尾崎豊が亡くなったのは、1992年のこと。青春期を終えてから、ようやく社会人生活が始まるのだとしたら、それは素直に一直線ではないかもしれません。でも、進む道は地続き。迷路に進んだとしても、確かに道はつながっている。彼は大人にならずに世を去ってしまったということです。

今回、特に『宮本から君へ』をピックアップしたことにこだわりながらまとめてみました。最後に尾崎豊の名を挙げるのも宮本は尾崎なのかもしれないし、左利きのエレンに出てくる朝倉光一も尾崎なのかもしれない、との発想によります。

今回、幾つかのマンガを読み直しながら、気がついたこと。働き方が変わる、と言っても、働くことの本質はやはり30年振り返ってみても大きくは変わっていないよな、ということでした。

マルチタスク時間管理をどう処理するかが、働き方を変えるということではないか、と常々思っているという話

ついさきほど、「時間管理アプリ」の基本的な使い方を振り返って、タスク管理の方法について常々思っていたことが少し整理できたように感じられています。
アプリの使い方についても、記事下に加えるので、ぜひ参照ください。

「忙しい」と感じる人は、具体的にどのくらいの用事を抱えているのか。あるいは、未処理の用事がどのくらいあると「忙しい」と判断するのでしょう?
そんな疑問をまずあげながら論を進めていきます。

スマホ以前、PDAというものがIT業界では当たり前に使われ始めていた頃からずっと、紙の手帳は使わなくなっています。「ほぼ日」が上場企業の仲間入りをしましたが、あの会社の売上は多くは「ほぼ日手帳」などの物販です。手帳ニーズがそこまで大きいとはちょっとした驚きでもありました。
ところで、手帳の役割はスケジュール管理です。期代わりのタイミングでは、書店や文具売り場には手帳がずらりと並びますが、その販売部数は1億冊に及ぶという事実はご存知ですか? ちょっとした細部のこだわりが大きなマーケットになるという点では、家計簿も同じです。時間管理アプリのマーケティングを考えるにあたって、家計簿マーケットは大いに参考にすべきではないかと思うのです。

さて、タスクの数、プロジェクトの数という数字では「忙しさ」のデータが取得できないわけですが、これが時間と慣れば簡単に数字が見つけられます。例えば、「忙しい」と感じている人たちの週の労働時間は約50時間だという数字。週8時間で、40時間になるわけですが、往復通勤時間も勤労者の側からすれば労働時間と変わりませんので、もし通勤時間が1時間の人であれば、この50時間は越えてしまいますね。

次に、「8760時間」という数字。
なんのことはない、 24時間×365日、つまり1年間を時間で表した数です。
その時間の中で、仕事、家事、育児それに趣味や友人との交流などに時間を使い分けているわけです。
会社で働く時間数だけでみれば、土曜日も出勤していた60年70年代には 2,300時間/年であったのが、現在では 1,850時間にまで減少しています。が、一方で、一人あたりが接触する情報量(仕事量)はなんと20倍にも膨れ上がっています。それだけ、1時間あたりの仕事量(労働密度)は増えているのだと言えるでしょう。

さらに、「忙しい」と言う人が増えたのは、会社の人員削減で、これまで3人で担当していた仕事を2人でできるように効率化を求められたり、会社以外でもさまざまな雑用や人付き合いがあたりまえのようにあるのが現代の社会人のありのままかもしれません。

結論として、単純な時間管理ではもはや済まないのではないかということ。

先の手帳でのスケジュール管理に戻りましょう。
ほとんどの手帳は、同じ時間に一つの予定しか登録することができません。ダブルブッキングはもちろんNGでしょうが、同時進行で複数の用件を済ませたいことはよくあること。共働き世帯では、仕事中に家庭の用事をどうしてもしなくてはいけないことも多々あるでしょうし、副業のつもりで行なっているサイト運営もタイミングよく指示を出さないと大きな損につながることもあるかもしれません。懐かしい友達からメールが重要な相談事かもしれないし、多くの人の問題として同じ時間でやりたいことや考えることが山のように積もっているという事実。

つまり、一度に一つの仕事しかしない「シングルタスク」から、複数の仕事を同時にフォローする「マルチタスク」型に変化しているといういうことです。

本来、人間の脳はマルチタスクで物事を考える仕様になっています。
したがって、これが自然とも言えますが、現実的に同じ時間に2つ以上の仕事を行なうことは不可能でもありました。これが可能になったのは、言うまでもなくITによる恩恵です。情報収集や管理の方法に加えて、各種の作業や取引が電子的に行なえるようになったことから、頭脳労働が主体であればマルチタスク型のワークスタイルを実現することも用意になっています。

マルチタスク型のスタイルで、重要なポイントは、
・優先順位を的確に判断できること
・スケジュールが明確なこと
・方法が定まっていること
の3点ではないでしょうか。
改めて書き出してみると、以前から時間管理術として上げられていることに等しいことです。

「長い時間働けば働くほど、成果が上がる」という過去の考え方は、もうこれから通用しません。
子どもたちや若い世代に伝えるべきは、
「長時間労働を止め、自分の時間を取り戻し、自分の意思で働く人が増えることが利益の最大化につながる」という価値観でしょう。

マルチタスクで消化していくべきタスクを効率よく消化するにはやはりそのための方法が必要です。

TimeCrowd(タイムクラウド)の使い方を徹底紹介

## 新しくなった!時間管理アプリ「TimeCrowd(タイムクラウド)」の使い方をマスターしよう

「TimeCrowd(タイムクラウド)」の使い方や活用法を解説していきます。
「TimeCrowd(タイムクラウド)」は入門編としてぴったりの極めてシンプルなアプリケーションです。

### TimeCrowd(タイムクラウド) のユーザーになる

TimeCrowd(タイムクラウド)では、新規アカウントやパスワードの発行は不要です。
「無料で使ってみる」あるいは「ログイン」をクリックすると、Googleのログイン認証画面になりますので、Googleアカウントをお持ちの場合はそのまま、お持ちのアカウントでログインしてください。

Googleの認証画面で「許可」をクリック(タップ)していただけば、「TimeCrowd(タイムクラウド)」画面が開きます。

### TimeCrowd(タイムクラウド) 基本的な使い方

「TimeCrowd(タイムクラウド)」の基本的な使い方は、何か行動を始める時に行動名を入力して、スタートボタンを押すだけ。そして行動が終わった時にストップします。基本的な使い方は、これだけです。

メイン画面にある「マイタスク」タブ画面が選択されている状態のはずです。
「新しいタスク」という表示のあるところをクリック(タップ)すると入力できる状態になります。
行動名を入力してください。「スタート」ボタンで行動記録開始、記録が始まると表示されているタイマーが秒単位で時間を刻んでいきます。
もう一度ボタンを押すと「ストップ」となり行動記録終了というのが基本的な使い方になります。

行動記録はカテゴリー分けが可能です。
何に時間を使っていた分類をして集計が可能になります。

働き方改革で取り上げられるべき3つの問題

政府が「働き方改革」の音頭を取り始めています。
2015年9月には「働き方改革実現会議」を立ち上げ、ワークスタイルの改善に必要な法律の整備や政策の検討を開始しました。昨年末には電通の過労自殺事件が世間を大いに騒がせましたが、現在、厚生労働省は悪質な職場の摘発体制を強化しています。以下、厚生労働省データですが、毎月80時間以上の残業が常態化している事業所が2万社以上あるそうです。

長時間労働の監督指導結果(2015年4月~12月)
※労災請求があった事業所が監督指導の対象

●監督指導をした事業所数(8,530事業所)
・残業が月100時間を超えていたもの……59.7%
・残業が月150時間を超えていたもの……12.4%
・残業が月200時間を超えていたもの…… 2.5%
・残業が月250時間を超えていたもの…… 0.6%
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000148739.html

なぜ、「働き方改革」が政府の音頭で進まなければならないか、という点は一言で言えば、これまでのような事業スタイルあるいはライフスタイルを貫いていたのでは、日本という国の未来が描けないからです。
・子供が生まれない
・若者の収入が上がらない
(ミドル&シニア世代も給料が上がらないけれども)

本稿では、政治的な課題としての言及はここまでにして、一生活者として一ビジネスパーソンとしての「働き方改革」に寄せる課題や期待をまとめました。
筆者は、この3年ほどはリモートワークを軸にビジネスをしています。その過程で、少なからずこの働き方に関する課題が見えています。

1. リモートワークを推進するために必要なことは?

「仕事とプライベートの両立」とは、古くから取り上げられるテーマでもあります。仕事が忙しくて家庭を蔑ろにしたパパ、というのは昭和の時代のファミリードラマのステレオタイプでもあります。
最近では、「ワークライフ・ブレンド」と言って、仕事と私生活を切り分けるのではなく、職場と住居を自由に行き来できたり(職住近接)、同じ場所に一体化させてしまう(職住一体)の考え方も一定程度の支持を得るようになっています。これは、言わば、リモートワークの発展型かもしれません。

ところで、リモートワークがどの程度進んでいるのか、データを追ってみましょう。
そもそも、米国でもリモートワークの普及を促進するのは採用面からでしたし、日本の場合は東日本大震災をきっかけにという職住環境面からでした。
つまり、「社員のストレスを軽減」
という言葉に集約されます。

■リモート勤務に積極的な米国企業100社(FlexJobs)
https://www.flexjobs.com/blog/post/100-top-companies-with-work-from-home-jobs-in-2016/

■日本では、
https://trigger-works.com/feature/indivisual/185/#

上記例は、大企業ばかりのデータなので多くの人に実感を伴わなそうです。
株式会社Misoca さんのちょっと前のインタビュー記事を紹介しておきます。
http://www.remotework-labo.jp/2015/08/interview_01/
※ Misocaさんはこの当時からオフィスも引っ越しされていますし、職場環境も変わられていますが、リモートワークは顕在です。
こちらは、実際にリモート勤務しているエンジニア日高さんのブログ
http://tech.misoca.jp/entry/2016/02/15/104522

リモートワーク先進例から、しっかり見えてくるものがありますね。

2. 通勤時間をずらす、なくす! ために必要なことは?

1.の項目でもご紹介している「ワークライフ・ブレンド」とは、仕事とプライベートをはっきり区別するのではなく、生活の中に仕事を融合させていこうという考えの働き方を提案するものです。とは言え、通勤に1時間近くかけているビジネスパーソンはとても多いでしょう。

最近、発表されたニュースで気になるものがありました。

通勤時間が長いと離婚率が高い!
45分以上かけて通勤していると離婚率が40%高まる:研究結果
http://www.lifehacker.jp/2016/12/161203_commuting_divorce1.html

一方、働く女性の帰宅時間が遅くなることだけでなく、その夫の帰宅が遅くなることでも、夫婦の出生意欲や育児に影響が生じていることは、内閣府の研究でも指摘されています。

■夫の帰宅時間が少子化に与える影響(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2015/27webgaiyoh/html/gc-2.html

長時間労働を是正すると、政治課題としても叫ばれるようになり、大企業を中心としてワーク・ライフバランスの取り組みがますます活発になっています。ノー残業デーの実施、早朝勤務制の実施、フレックスタイム制の導入、新たな休暇制度の導入、など企業によって取り組みはさまざまです。

筆者は、ある経営者から通勤時間を実際の勤務時間にしてしまう、という実践を聞いたことがあります。
関東圏で働くと1時間以上の通勤時間も珍しくありませんので、時間帯をずらして早朝勤務ができるようになるとストレスも減り効率も上がるのではと思えました。
実際に、満員電車通勤とはおさらばしている環境ですが、時折満員電車に押し込められると少し凹んでしまいます。

3. 裁量のある働き方ができるために必要なことは?

働き方改革を進めていくためには、これまでの企業文化を根底から変える必要もあります。
社員の根本的なストレスを解消するには、“毎日通勤する”という常識をなくし、自宅からでも通常業務ができる仕組みが根付くことが大切でしょう。

最後に、裁量を持って働くビジネスパーソンの割合を紹介します。
●厚生労働省「平成27年就労条件総合調査」より
・通常の労働時間制……43.3%
・変形労働時間制……40.3%
・フレックスタイム制…… 8.3%
・事業場外みなし制…… 6.9%
・専門業務裁量労働制……1.0%
・企画業務型裁量労働制……0.2%
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/15/dl/gaiyou01.pdf

上記の数字を見る限り、裁量を持って働く人の数はまだごく少数です。かつ、この数字は事業所を対象にしているので個人事業等フリーランスのデータが入っていません。いわゆる「サラリーマン」のみなさんの実態になります。

まとめ:
本稿は、本当にできる? と少し挑戦的なタイトルを付けて、「働き方改革」の課題をまとめました。冒頭に記した通り、筆者はこの数年ずっとリモートワークを実践しています。
・仕事とプライベートの切り分けが難しい、というのは深刻にそう感じています。特に、筆者は一人暮らしをしていますので、場合によっては、睡眠時間以外仕事という状態に陥るときがあります。
・なので、とにかく外に出る、あるいは、時間を区切るということはかなり意識的にしています。
・若くないので、睡眠時間以外仕事ということをしていると必ずカラダを壊します。
・必携ツールとしては特にないですが、チャットワーク、Slack等のコミュニケーション系。Misocaは請求書発行に必須。最近は、TimeCrowdでタイムマネジメント。ドキュメントは、ほぼGoogle依存です。あと、個人的にはDropBox好きです(過去には、Webデモサーバ替わりに使ったことがあります)。

オウンドメディア開発における「WELQ問題」をおさらいする

2016末に世間を騒がせたキュレーションメディアにおける記事の粗製乱造問題。
問題の発端となったDeNA社の「WELQ」等のメディアに限った話で済まず、サイバーエージェント、リクルートなどインターネット大手企業のメディアが相次いでサイト閉鎖や記事非公開などの対応をしました。
著作権に関する話題や社会問題としての整理は既にいくつも提起されていることと思いますので、少し時間も置いたところでSEOやオウンドメディア開発という現場目線での振り返りをしたいというのが本稿の趣旨です。

実際に、現場の声としては、DeNAのコンテンツがなくなったことで記事の検索順位が上がったから今のうちに稼いでおこう、なんてものも少なくないわけですので、結局は何も変わらないいつもの日本のありがちな光景だね、で終息するという印象も強くなってきました。

■ 「記事を粗製乱造するのが問題」という問題をおさらいする

今回の問題の中心は、「コンテンツを安価に大量生産」することで自然検索トラフィックを獲得し、アフィリエイトも含めた広告収益を安定確保しビジネス展開するという手法の実効性が、広く認知されたことで、多くの事業者(しかも上場企業まで)が同様のビジネスモデルに参入したということでした。
特に、DeNAのWELQでは「記事製作マニュアル」までがリークされさらに叩かれ続ける要因となりました。

マニュアルの是非というのは本稿の趣旨ではないですが、例えば記事のボリュームを4000文字を想定することであるとか、多くの内容は筆者自身もよく提案する内容であったことは付記しておきたいです。
そもそも多くのメディア運営において、Google検索のアルゴリズム変化を踏まえて施策しメディア収益化(マネタイズ)を図るということそのものは、言わば「あたりまえ」の視点でありました。
そのうえで、何が問題であり、(オウンド)メディア制作は今後どう進めるべきかということを考えていきたいのです。

## そもそも「コピーコンテンツ」は検索結果にどう反映しているのか?

Googleはコピーコンテンツに対して、検索結果に反映させないという対応を既に行なっています。例えば、「ドメインが異なるだけで同じ情報が記載されているページ」がたくさんあって検索結果の1位から10位までがその情報で埋め尽くされてしまったら、この検索結果に対してのユーザー満足度は著しく低くなります。

したがって、Googleは「コピーコンテンツ」を等しくはじき出して、検索上位にならないようにプログラムしています。これは「パンダアルゴリズム」と呼ばれ、およそ半期程度ごとにアルゴリズム更新もされています。

## Google検索をハックした? ということが問題、とされる問題

大雑把ではありますが、Google検索の上位を取得するために必要な視点は何かというと、当のGoogleが以前からはっきりと答えを示してくれています。
「ユーザーがより満足するコンテンツであること」という1点に尽きます。
先の「パンダアルゴリズム」に加えて、いわゆる質の低いコンテンツを排除するための「ペンギンアルゴリズム」「ハミングバードアルゴリズム」というものも数年前に発表されています。

「ユーザーが満足する」という意味は何かというと、
・検索結果から、正しくクリックされること
・直帰されないこと などと考えられるのですが、
こうした数値は、検索結果に反映していると当のGoogleは表明しています。

「何か情報を知りたい」という検索をユーザーがしたら、「もっと知りたい」という意識が働くのがあるべきユーザー行動です。
「その分野について豊富な知識を持っている人たちに聞きたい」というユーザーの意向から発想されメディアとして誕生したのが、まさにキュレーションメディアでした。

結果として、
・「コピーコンテンツではない」
・「大量のコンテンツを持つことで、クリック率の高い」
コンテンツが成立し、検索上位を占めることになりました。

「質の高いコンテンツを作る」という命題自体は、コンテンツメーカーからすればこれも「あたりまえ」の事実であることを思い知らされます。
いわゆる旧来のコンテンツメーカーと今回の各社の体制の何が異なるかという点が最重要なのではないか。その事実こそが「粗製乱造」の正体でした。

つまり、
・クラウドソーシングサービスを活用して、恐ろしく低価格で記事を作成する
・マニュアル化して、大量生産体制を築く
の2点です。

■ では、メディア運営者とライターの今後の取り組みかたはどうあるべきなのか

この問題が報じられるようになって、オウンドメディアの企画をペンディングにした、というお話を多く聞いています。
もともと、筆者自身もオウンドメディアの企画ごとに関しては、「コスト負担を軽減する体制を築いて進めましょう」という提案をしていました。
だからこそ、クラウドソーシングサービスも活用していますし、同じように編集プロダクションのライターやディレクターの方々にご協力いただくこともありました。

年末の報道が盛んな折には、ある新米ライターさんから「犯罪に関わったみたいな感じさえする」という率直な嘆きを聞きました。この社会の常として、弱いところにしわ寄せがいくという
いつも通りのシナリオが見えて残念です。

## 健全なwin-winを築くためにできることはなんだろう?
結論は既に明らかなのです。
「質の高いコンテンツを作る」こと。

そのコンテンツを見つけてくれたユーザーが満足できるコンテンツであること。
Google検索の問題として、今回の問題をまとめれば、
ユーザーが満足できない状態にあるコンテンツが上位を占めていたことが問題だ、とまとめることができます。

1月末現在、Googleから該当のアルゴリズムの更新をするというような発表はありません。Googleは典型的な外資企業ですので日本の文化的な問題には積極的に対応していないのが現状である、という個人的な認識もありますが、それ以上に今後の更新に大いに期待をしています。

Googleは現在AIの導入に積極的です。Google Suite然り、Google Analytics 然り。Web解析者の目線からすると、GAに導入されている「Assistant」というメニューについてはとても面白いと感じています。
近い将来、このAIが長文読解能力を持ち検索結果に反映させるという想像もできるのかもしれません。

その前に、制作者である私たち自身ができることは何でしょうか?
理想だけを語れば、
1.役に立つ情報がたくさんあるがSEOが弱いサイト
2.あまり役に立たないがSEOが強いサイト と2つのタイプのサイトを比較した時に、1.のサイトの収益の方が上回る社会であることが望まれます。

社会に有益なITコンテンツを提供したいと常々お話をしていますが、例えば上記のような場面ではSEOのテクニックは極めて有用です。
・コンテンツの企画編集
・Webマーケティング
・コンバージョン改善
など、その場合の振り幅も大きくなりますが、ケースバイケースに応じて正しい施策を繰り出すことが肝心です。

それは、SEOテクニックに限りません。
制作者自身が、win-winの一端を担える環境が改めて生まれることを願っていますし、また筆者自身そのような体制づくりに貢献してまいりたいと思いを新たにするものです。